女性化施設
「女性化法」、それは男女比の偏りを是正するため、
無作為に選出された15歳未満の少年達を、
心身共に女性として生活できるように教育するためのものであり、

「まさか、俺が選ばれるなんて・・・」

とある中学では、女性化法に基づき、
施設への入所が決まった生徒に通知が渡され、

「恵、そう落ち込むなよ。」
「それにしても、鈴は嬉しそうだな。」
「だって、女になれば高等部の隆先輩と結婚できるじゃないか。」

数日後、恵と鈴は女性化施設で身体検査を受けた後、
「こ、これは・・・」

戸惑う恵に女性医師が、
「そう、あなた達を女にするための薬よ。」
「(これを打たれたら、嫌でも女になっちまうのか。)」

注射を受けてから3、4ヶ月が過ぎ、恵が着替えようとしてふと鏡を見ると、
「太ってきたかな?」
確かに引き締まっていた恵の体から筋肉がめっきり落ちて、
胸が膨らみ始め、尻の辺りが少し丸みを帯びてきていた。

そこへ鈴がやって来て、
「恵も女っぽくなっているね。」
「太った筈なのに、腰の辺りが細くなってきているのはその為か。」
「それより、もうすぐ定期検査が始まるよ。」

定期検査とは女性化が進んでいる度合を確認するためのものであり、
「これだけ変わってきているなら、大丈夫じゃないかな。」
「つまり、鈴みたいに配給される下着が女ものに変わるって事か。」

定期検査では恵の男性器は大幅に委縮して、3歳児の平均的な大きさになっており、
一方、鈴の男性器は男としての生殖機能はほぼ失われて、
女性器に変わりつつあると診断され、

「とうとうここまで到達したって感じだな。」
「恵、まだ先は長いよ。」

それから数ヶ月が経って、恵も鈴も体つきが丸みを帯びてくるのであったが、
鈴が風呂場で自分の胸を触りながら、
「私の胸、大きい。」

一方、恵は太ももや尻を撫でるように触って、
「もう少し引き締めた方が良いかな。」

恵が女としての自分を受け入れるようになってきた頃、
「私に面会って誰だろう?」
「久し振りだね。恵が女になったって聞いたから、ちょっと様子を見に来たんだけど。」

幼馴染みの達也を見て、
「(ずっと私より小さかったのに・・・)」
「どうしたの?」
「べ、別に。」

その後も度々、達也は面会に訪れるのだが、
「鈴、達也に会う度に変な感じがするけど。」
「分かるわ。私も隆先輩と会う度にそんな感じになるから。」
「これが恋って事なのかな。」

恵と鈴は2年間の施設での生活を終え、
「施設で入試が受けられて良かった。」
「でも高校は別々になっちゃうね。」

高校の始業式、
「た、達也。」
「恵と同じ高校に通うとは思わなかったな。」
「わ、私だって・・・」

達也とは一緒に帰ったりする程度だったのだが、
「(こうして一緒にいるだけでも緊張する・・・)」
「逆になっちゃったよね。」
「逆って・・・」

小さい頃、苛められてばかりだった達也を助けていたのが恵であり、
「もう泣くなよ。」
「だってだって・・・」

泣き止んだ達也が恵に、
「僕、恵君のお嫁さんになる。」
「あのな、お嫁さんは女しかなれないぞ。」
「男を女にしてくれる場所があるんだって。そこで女にして貰うよ。」

恵が昔の事を思い出すと、
「自分でもよく無謀な事を言っちゃったと思うよ。」
「私が女になったのを知って、会いに来てくれたのは好きだからでしょ?」
「ま、まあね。」

恵は照れている達也の頬にキスをし、
「私も好きだよ。」
なーくん
2015年03月15日(日) 20時20分23秒 公開
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まさか恋の話になるとは……
展開が面白くて良かったです。
30 At14 ■2015-03-16 21:02 ID :
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